分類 | 現代美術 |
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分類No. | 1-S-8 |
種別 | 彫刻 |
収蔵年度 | 昭和62 |
作家名 | ドナルド・ジャド |
作家名 ふりがな | どなるど じゃど |
作家名 English | JUDD, Donald |
作品名 | 無題 |
作品名 ふりがな | むだい |
作品名 English | Untitled |
制作年 和暦 | 昭和59 |
制作年 西暦 | 1984 |
(各) | |
縦 (cm) | 180.0 |
横 (cm) | 180.0 |
奥行 (cm) | 360.0 |
材質・技法・形状 | コ-テン鋼 |
員数 | |
備考 | |
出品展 | |
文化財等指定 | |
寄贈品 | |
作品解説 |
ジャドの作品の特質は、まず第一に、作者の手技をまったく感じさせないことである。ジャドは、従来の芸術家があまり用いることのなかった工業的な素材を積極的に使用し、芸術家の手の痕跡を排除している。さらに、ジャドはただ作品の設計図を書いて、注文を出すだけで、実際の作品は工場などでほかの人々によって制作されている。こうして、工業製品のような独特の作品が生み出される。 第二にジャドの大部分の作品は、「箱型」を基本としている。またジャドの作品の題名は、すべて「無題」と題され、作品タイトルからの解釈の手掛かりさえも失われている。さらにジャドの作品は、基本となる箱型の単位を単調に反復することによって、より一層その物体性を強めている。 第三にジャドの作品は、作品が置かれている環境や状況といった「場」ときわめて密接に関係している。作品が設置されている壁や床などの「場」を空間として取り込み、空間全体を作品の成立要素としている。 単純であるがゆえに、多種多様な問題を含有するジャドの作品は、見る者に新しい美的体験や知覚体験の場を提供し、そして芸術についての根源的な思索へとわれわれを導いてくれる。 |