近江八景

分類 日本画・郷土美術
分類No. P-4
種別 版画
収蔵年度 昭和61
作家名 伊東 深水
作家名 ふりがな いとう しんすい
作家名 English ITO, Shinsui
作品名 近江八景
作品名 ふりがな おうみはっけい
作品名 English The Eight Views of Omi
制作年 和暦 大正6~7
制作年 西暦 1917~18
(各)
縦 (cm)
横 (cm)
奥行 (cm)
材質・技法・形状 紙本・木版多色刷 8面
員数 8面
備考
出品展
文化財等指定
寄贈品
作品解説

湖辺に建つ常夜燈、茂る葦の広報に広がる琵琶湖。帆を連ねて帰港する小舟の様子がきわめて低い視点からとらえて表現されている「矢橋」。

名月の月明りのもとで、くっきりとシルエットに浮かび上る葛屋ぶきの建物は石山寺の高台に今も残る月見亭であり、これによって石山秋月を表している。

次に、擬宝珠で飾られた欄干のついた大橋と中之島を背景に、降りしきる雨の中、一艘の小舟が葦笠を付けた人物に繰られているのは「瀬田唐橋」。

晴れ渡った夏空のもと、琵琶湖と比叡山を背景にして松原が描かれている。ややデフォルメした松林の手前には耕作姿の農夫と牛が配置され、のどかな情景を漂わせているのは「粟津」。

園城寺の境内でも一きわ高台にある観音堂付近の舞台造りの建物と木立が雨の中、静かに佇む様は「三井寺」。

写真のトリミングのように画面いっぱいに老松と支柱を組み入れ、後方にさざ波の湖面がわずかに見える「唐崎の松」。

降り積った雪化粧で様変わり浮御堂は静寂そのもので、雁の姿さえ見られない。

波立つ琵琶湖面の彼方に比良の山並みを大きく配置するが雪のない比良山も新鮮な趣きがある。

この「近江八景」は、木版多色刷によるもので、江戸時代後期に盛んであった名所図絵や浮世絵の版画としての系統を引くもので、日本画とは異った独特の雰囲気を持っている。