シャルル・ドルレアン詩集

分類 現代美術
分類No. 1-P-14
種別 版画
収蔵年度 昭和56
作家名 アンリ・マチス
作家名 ふりがな あんり まちす
作家名 English MATISSE, Henri
作品名 シャルル・ドルレアン詩集
作品名 ふりがな しゃるる どるれあんししゅう
作品名 English Poems de Charles d’Orleans
制作年 和暦 昭和25
制作年 西暦 1950
(各)
縦 (cm) 40.8
横 (cm) 26.4
奥行 (cm)
材質・技法・形状 リトグラフ・紙
員数
備考
出品展
文化財等指定
寄贈品
作品解説

マチスが1940年代に制作した8冊の詩画集のうち、最後に刊行された作品である。シャルル・ドルレアンは百年戦争という激動の時代を生きたフランスの王侯詩人である。若くして父を暗殺され、アザンクールの戦い(1415年)で捕虜となり、25年間イギリスで捕囚生活を送った。その間、中世の宮廷風恋愛を「獄舎の歌」で謳い上げた。政界の策謀に失望した晩年はバロワ城に隠遁して文化サロンを主催し、自らもロンドー形式の珠玉のごとき作品の数々を創作した。

100葉からなる大型詩画集は、すべてマチスの手によるもので、40編の詩はペンで筆写され、華麗な縁飾りが施されている。タイトル・ページには、当時の衣装を身につけた詩人の肖像が横向きに大きく描かれ、フランス王家の紋章である白百合を象った葉模様が、大きさ、配置、色の組合せを無限に変化させながら、全編を通じて繰り返される。その合間に、3点の女性の肖像画と愛らしい兎のいる風景、貝殻の中に座るヴィーナスを思わせる裸体の女性の絵が挿入されている。マチスの伸びやかな描線は奔放であると同時に流麗典雅であり、淡い色彩とともに、シャルル・ドルレアンの抒情詩と快いハーモニーを奏でる。画家はこれらの詩の与える感興に快く身を任せ、中世宮廷詩人の世界へと自由に創造の翼を羽ばたかせたとみえる。