分類 | 現代美術 |
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分類No. | 2-Z-20 |
種別 | その他 |
収蔵年度 | 平成5 |
作家名 | 本田 昌史 |
作家名 ふりがな | ほんだ まさし |
作家名 English | HONDA, Masashi |
作品名 | Fetish-OHW |
作品名 ふりがな | ふぇてぃっしゅ-おーえっちだぶりゅ |
作品名 English | Fetish-OHW |
制作年 和暦 | 平成4 |
制作年 西暦 | 1992 |
(各) | |
縦 (cm) | 450.0 |
横 (cm) | 460.0 |
奥行 (cm) | |
材質・技法・形状 | 綿布・顔料 |
員数 | |
備考 | |
出品展 | |
文化財等指定 | |
寄贈品 | |
作品解説 |
モノクロの図柄をプリントした横幅約90センチの布を横に5枚並べ、壁から床に迫り出すように吊るす大型の作品である。制作にあたっては、コンピューター・グラフィックスとシルクスクリーンが併用されている。作者が思い描くイメージや制作意図は明確に存在するが、それを実現するには、コンピューターの存在を必要不可欠とするところがいかにも現代的である。 本田の作品は、布地の上に細やかな幾何学文様を地紋として配し、その中央に人物の形態や、足を井桁状に組んだものが浮遊する。人物の形態はきわめて平面的に処理され、パターン化された複雑な迷路のような様相を呈している。それは情報の氾濫とOA化の波の中で、人間性が蝕まれている状況をコンピューターを使って冷ややかに風刺しているようにも見える。 一方ジーンズと運動靴を履いた足(たぶん作者自身の足であろう)は、はるかに力強くて逞しい。しかもそのうちの3本は、文字通り大地をしっかりと踏みしめている。現代を頭=コンピューターが支配する時代とすれば、その対極にあるのが足である。かつて労働力の代名詞であった手は、昨今では「頭脳」の奴隷になり、端末機を操る部品に貶められている。これに対して足は車の存在に脅かされつつも、まだ人間らしさを保っている。とすると強烈に自己主張するこれらの足たちは、肉体と人間性の復権を訴え、現代文明に痛烈なキックを加えていると言えないだろうか。 |