92-風合瀬-5

分類 現代美術
分類No. 2-P-36
種別 版画
収蔵年度 平成6
作家名 林 孝彦
作家名 ふりがな はやし たかひこ
作家名 English HAYASHI, Takahiko
作品名 92-風合瀬-5
作品名 ふりがな 92-かそせ-5
作品名 English 92-KASOSE-5
制作年 和暦 平成4
制作年 西暦 1992
(各)
縦 (cm) 66.5
横 (cm) 100.0
奥行 (cm)
材質・技法・形状 三椏紙に銅版エッチング・色雁皮紙 他
員数
備考
出品展
文化財等指定
寄贈品
作品解説

林の作品は、「風合瀬」とか「風の背骨」というように風に因んだ題名をもっている。風は体で感じることは出来るが、目には見えない。風に舞い散る木の葉や風見鶏を見て、空気の流れを知るだけである。ところが林は風そのものを太い点線によって造形化する。あるいは風は時に渦巻き型になり、恐竜の背骨のような形をとる。細かい線に砕けて、激しく渦を巻き、四方に飛び散るかと思えば、時には大河のようにゆったりと流れる。その躍動感に富んだシャープな曲線と明確に縁取られた平坦な色面は、骨太で大胆な画面を構成するが、地に刻み込まれたエッチングの線は繊細で、和紙のもつ風合いと深みのある日本的な色調が柔らかな雰囲気を醸し出す。

林は色を染めた雁皮紙に銅版画を刷り、それを部分的に画面の上に貼り合わせる。このため実際に用いられる版数よりも複雑で多様な色の組合わせが生まれる。またこの作品のように、別々に刷られた版画を一つの画面に繋ぎ合わせることも多い。だから一つのイメージが二面、三面にまたがることもあるが、わざと絵柄をずらして組み合わせることもあり、それがコラージュ風の効果を生み出している。まさに四方から吹き寄せる様々な「風」が「合」流する早「瀬」である。