2007年6月16日 | ~ | 2007年7月29日 |
アーティストならではの斬新な視点を導入したコレクション活用企画であり、2005年度に開催した「センシビリア -所蔵品によるある試み-」に次ぐ第2弾。 滋賀という地域に何らかの関わりを持つ4人の平面作家が、それぞれの自作と本館コレクションとの「対話」を試みた。造形性、地域性、美術史的視点などアプローチは様々だが、いずれも各作家の制作上の問題意識を色濃く反映していた。つまりこの展覧会は、美術館のコレクションを触媒として、各作家が自身との「対話」を深化させる試みでもあった。 作品と鑑賞者、あるいは鑑賞者どうしと、展覧会がさらなる「対話」をうみ出していくことを意図した。様々な場所、あらゆる次元での争いが絶えない現在、人と人との最も基本的なコミュニケーション手段としての「対話」が改めて切実に求められており、本展がそのささやかな一端を担うことを期待した。 |
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主 催 | 滋賀県立近代美術館 |
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後 援 | 滋賀県教育委員会、NHK大津放送局 |
助 成 | 財団法人アサヒビール芸術文化財団 |
会 場 | 企画展示室1・2 |
関連行事 | ○ARTISTS’ DIALOGUES 日時:平成19年7月8日(日) 講師:伊庭靖子+渡辺信明 司会:山本淳夫(本館主任学芸員) ○ARTISTS’ DIALOGUES 日時:平成19年7月22日(日) 講師:児玉靖枝+佐川晃司 司会:山本淳夫(本館主任学芸員) ○美術館講座 コレクションを語る 「ダイアローグ」出品作品より 日時:平成19年6月17日(日) 講師:桑山俊道(本館総括学芸員)、田平麻子(本館主任学芸員) ○美術館講座 コレクションを語る 「ダイアローグ」出品作品より 日時:平成19年6月24日(日) 講師:國賀由美子(本館主任学芸員)、高梨純次(本館学芸課長) |
図 録 | 230×180mm、64ページ 編集:山本淳夫(滋賀県立近代美術館) 発行:滋賀県立近代美術館 内容:○論文:「来るべき対話にむけて」 山本淳夫、「同時・百花斉放」 渡辺信明、 「絵画と時間/風景と身体」佐川晃司、「眼で触れる質感/映像」 伊庭靖子、 「まなざしの純度失われた美意識を求めて」 児玉靖枝 ○出品目録 |
新聞関連記事 | 日本経済新聞 平成19年6月21日(夕刊) 「所蔵品展、切り口で勝負」関優子 京都新聞 平成19年6月23日(朝刊) 「光の透明感、心に響く純度を求め 伊庭靖子さん」太田垣實 朝日新聞 平成19年6月23日(夕刊) 「『ダイアローグ』展問題提起、巨匠との対比から」加藤義夫 毎日新聞 平成19年6月29日(朝刊) 「所蔵品と自作 コラボ企画展」 森田真潮 産経新聞 平成19年7月3日(夕刊) 「館蔵品と外部作品との“対話”」 早瀬廣美 京都新聞 平成19年7月7日(朝刊) 「響き合うまなざしと創意の相乗効果」 太田垣實 中日新聞 平成19年7月10日(朝刊) 「公立美術館がユニーク所蔵品展」 森村陽子 大阪日日新聞 平成19年7月17日(朝刊) 「滋賀ゆかりの4人が競演」 要真理子 福井新聞 平成19年7月24日(朝刊) 「ひし形に盛る多様な視点」 |
雑誌関連記事 | 週刊SPA! 平成19年7月24日 「美術館の本領発揮になるか? 現代アーテイストたちが見たコレクション作品」 山下里加 |
(1)DIALOGUE 01 渡辺信明 同時・百花斉放 | |||||
作家名 | 作品名 | 制作年 | 技法・材質 | 寸法(縦×横mm) | 所蔵 |
渡辺 信明 | DRAWING on map | 2003年 | 鉛筆、コラージュ・古地図 | 460×585mm(6点) | 作家蔵 |
渡辺 信明 | DRAWING・同時 | 2003年 | 木炭、ガッシュ、アクリルメディウム・水彩紙 | 420×340mm(5点) | 作家・個人蔵 |
渡辺 信明 | DRAWING・TAG | 2005年 | コンテ、鉛筆、アクリルガッシュ、ウレタンニス、コラージュほか・水彩紙 | 395×510mm(7点) | 作家・個人蔵 |
渡辺 信明 | 同時/終わりなきもの III | 2005年 | 油彩、鉛筆・カンヴァス | 1620×1620mm | 作家蔵 |
渡辺 信明 | 同時/終わりなきもの IV | 2005年 | 油彩、鉛筆・カンヴァス | 1620×1620mm | 作家蔵 |
渡辺 信明 | 望遠 III | 2005年 | 油彩・カンヴァス | 1960×4900mm | 作家蔵 |
速水 御舟 | 菊 写生帳 | 1920年 | 紙本鉛筆・水彩 冊子 | 600×352mm | 当館蔵 |
野口 謙蔵 | 夕日の家とひまわり | 1935年 | 油彩・画布 | 1605×2500mm | 当館蔵 |
野口 謙蔵 | 蓮とあさがほ | 1935年 | 油彩・画布 | 1305×1620mm | 当館蔵 |
アンリ・マチス | シャルル・ドルレアン詩集 | 1950年 | マチス筆写のテキストのファクシミリおよびリトグラフ | 408×264mm | 当館蔵 |
トム・ウェッセルマン | グレート・アメリカン・ヌード#6 | 1961年 | ミクストメディア、コラージュ・板 | 1219×1219mm | 当館蔵 |
アンディ・ウォーホル | フラワーズ | 1970年 | 10点組 シルクスクリーン・紙 | (各)916×918mm | 当館蔵 |
靉 嘔 | 「レインボー・パッセズ・スローリー」より レインボーナイト2 | 1971年 | シルクスクリーン・紙 | 547×734mm | 当館蔵 |
池田 満寿夫 | 「七つの大罪」より 傲慢の罪 | 1973年 | メゾチント、ドライポイント、エッチング他・紙 | 297×263mm | 当館蔵 |
小枝 繁昭 | Dine’s Red and Flowers#7 | 1989年 | シルクスクリーン、アクリル・紙 | 1184×892mm | 当館蔵 |
北辻 良央 | 桜・贈物 | 1989年 | (桜)鉄、亜鉛、真鍮 (額)ドローイング、ミクストメディア・紙 | (桜)2140×1340×830mm (額)380×472×65mm |
当館蔵 |
安藤 真司 | 夜香 | 1992年 | エッチング、アクアチント、メゾチント・紙 | 820×1240mm | 当館蔵 |
(2)DIALOGUE 02 佐川晃司 絵画と時間/風景と身体 | |||||
佐川 晃司 | 半面性の樹塊 No.50 | 2005年 | 油彩・カンヴァス | 1900×2890mm | 作家蔵 |
佐川 晃司 | 背(セ)にとどまるもの 06.5-1 | 2006年 | 油彩・カンヴァス | 2450×2200mm | 作家蔵 |
佐川 晃司 | ドローイング/近くの森(1)2007 | 2007年 | 木炭・紙 | 570×768mm | 作家蔵 |
佐川 晃司 | ドローイング/近くの森(2)2007 | 2007年 | 木炭・紙 | 570×768mm | 作家蔵 |
佐川 晃司 | 半面性の樹塊 No.55 | 2007年 | 油彩・カンヴァス | 2130×2850mm | 作家蔵 |
佐川 晃司 | 半面性の樹塊 No.56 | 2007年 | 油彩・カンヴァス | 2130×2130mm | 作家蔵 |
久隅 守景 | 近江八景図 | 江戸前期(17世紀後半) | 紙本墨画 六曲一隻 | 1531×3480mm | 当館蔵 |
速水 御舟 | 比叡山スケッチ | 1918-19年 | 紙本鉛筆画 額装 | 432×675mm | 当館蔵 |
ドナルド・ジャッド | 無題 | 1977年 | アルミニウム、鉄 | 152×2815×152mm | 当館蔵 |
(3)DIALOGUE 03 伊庭靖子 眼で触れる 質感/映像 | |||||
伊庭 靖子 | untitled | 2004年 | 油彩・綿布 | 1830×1830mm | 作家蔵 |
伊庭 靖子 | untitled | 2007年 | 油彩・綿布 | 1800×1500mm | 作家蔵 |
伊庭 靖子 | untitled | 2007年 | 油彩・カンヴァス | 700×700mm | 作家蔵 |
伊庭 靖子 | untitled | 2007年 | 油彩・カンヴァス | 700×700mm | 作家蔵 |
伊庭 靖子 | untitled | 2007年 | 油彩・カンヴァス | 700×700mm | 作家蔵 |
山元 春挙 | 瀑布図 | 明治末期 | 絹本著色 軸装 | 2240×1150mm | 当館蔵 |
コンスタンティン・ブランクーシ | 「世界の始まり」大理石 | 1920年 | ゼラチンシルバー・プリント | 240×181mm | 当館蔵 |
コンスタンティン・ブランクーシ | 「レダ」大理石 | 1920年 | ゼラチンシルバー・プリント | 176×235mm | 当館蔵 |
コンスタンティン・ブランクーシ | 「レダ」研磨したブロンズ | 1925年 | ゼラチンシルバー・プリント | 184×234mm | 当館蔵 |
コンスタンティン・ブランクーシ | 「空間の鳥」、白大理石 | 1925年 | ゼラチンシルバー・プリント | 234×178mm | 当館蔵 |
コンスタンティン・ブランクーシ | 「空間の鳥」、黒大理石 | 1931年 | ゼラチンシルバー・プリント | 233×184mm | 当館蔵 |
池田 遙邨 | 江州日吉神社 | 1937年 | 絹本著色 二曲一隻 | 1600×1830mm | 当館蔵 |
清水 卯一 | 青瓷大鉢 | 1965年 | 陶 | 400×400×117mm | 当館蔵 |
清水 卯一 | 青瓷茶碗 | 1975年 | 陶 | 158×158×74mm | 当館蔵 |
清水 卯一 | 青瓷茶碗 | 1980年 | 陶 | 150×150×72mm | 当館蔵 |
ソル・ルイット | ストラクチャー(正方形として1、2、3、4、5) | 1978-80年 | 木製、白塗り | 970×3250×3250mm | 当館蔵 |
(4)DIALOGUE 04 児玉靖枝 まなざしの純度 失われた美意識を求めて | |||||
児玉 靖枝 | anbient light-goldfish | 2002年 | 油彩・カンヴァス | 1818×2910mm | 作家蔵 |
児玉 靖枝 | air-moegi(9.Apr. ) | 2005年 | 油彩・カンヴァス | 1455×1455mm | 作家蔵 |
児玉 靖枝 | 気配-桜 | 2005年 | 油彩・カンヴァス | 1303×1620mm | 作家蔵 |
児玉 靖枝 | 気配-桜 | 2005年 | 油彩・カンヴァス | 1303×1303mm | 作家蔵 |
児玉 靖枝 | 雪の音 | 2005年 | 油彩・カンヴァス | 1000×1000mm | 作家蔵 |
児玉 靖枝 | 気配-散紅葉(霙) | 2006年 | 油彩・カンヴァス | 530×652mm | 作家蔵 |
岸 竹堂 | 四季之月図 | 明治10年代 | 絹本著色 四幅 | (各)1392×485mm | 当館蔵 |
菱田 春草 | 落葉 | 1909年 | 絹本著色 二曲屏風一隻 | 1510×1640mm | 当館蔵 |
菱田 春草 | 雪の山 | 1909年頃 | 絹本著色 軸装 | 410×620mm | 当館蔵 |
速水 御舟 | 遊漁 | 1922年 | 絹本著色 軸装 | 481×545m | 当館蔵 |
速水 御舟 | 鴫・柿・実 | 1929年 | 絹本著色 軸装 | 385×508mm | 当館蔵 |
アンリ・マチス | オセアニア 海 | 1946年 | シルクスクリーン・リンネル | 1650×3765mm | 当館蔵 |
アンリ・マチス | オセアニア 空 | 1946年 | シルクスクリーン・リンネル | 1650×3550mm | 当館蔵 |