滋賀県立近代美術館では、複製図版を用いた様々な『美術作品の鑑賞プログラム』を実践しています。 これらは通常、美術館職員が滋賀県内の小・中・特別支援学校等に直接出向いて実施しているものですが、少しの慣れと教材となる図版さえあれば、教員のみでの実施が可能なものばかりです。 そこで現場の教員の皆さまにそのノウハウを会得してもらい、教員のみでいつでも自由に鑑賞の授業が実施できるように、美術館職員がリクエストに応じて各学校を訪問し、ノウハウを伝授する『教員のための“美術鑑賞”研修会』を実施させていただきます。学校だけでなく、公式・非公式の教員研修グループを対象としての実施も可能です。 なお、研修会の参加校には特典として、教室でそのまま教材として使用可能な、作品図版のPowerPoint原版や1クラス分実施できるアートカードセットなどをプレゼントいたします(使用作品は全て著作権が消失した作品です)。 |
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対 象 | 滋賀県内の小・中・特別支援学校、および公式・非公式の教員研修グループならどこでも。 ※ 都合により希望に沿えない日もあり、その場合は美術館と申込者が調整して決定します。 |
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実施時期 | 2020年5月〜2021年3月末の間の、申込者が希望する日 ※ 都合により希望に沿えない日もあり、その場合は美術館と申込者が調整して決定します。 ※ 実施時間は可能な限り申込者の希望に沿います。 |
実施場所 | 美術館職員が申込校(ないし申込者が指定する会場)を訪問して実施いたします。 ※ プログラムによってはスクリーンor電子黒板を必要とします。 ※ 研修会場にプロジェクターが無い、もしくは老朽化して輝度が低く暗い場合には、美術館がプロジェクターを持参して実施いたします。 |
研修に必要な時間 | 1プログラムあたり 約1時間半(ご要望に応じます) |
必要経費 | 無 料 |
●プログラムのご紹介
(1) 絵画を読み解く |
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対象学年 | 小学校高学年〜中学生 |
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内 容 | 日本と西洋の風俗画作品を題材に、作品に表現されたストーリーを読み解いてゆきます。読み解く際のコツは新聞記事を書く時の原則である「いつ(時代・季節・時刻)・どこで(場所・状況)・誰が(人物)・何を(物)・どうした(事件・出来事)」。難易度を徐々に上げながら作品を読解してゆくことで作品を自分の目で見る力が養われます。![]() |
備 考 | ※ スクリーンor電子黒板が必要です。 ※ 研修参加校には使用図版のPowerPoint原版、および生徒配布用のプリント原版をプレゼントいたします。 |
(2) 作品をくらべて鑑賞する |
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対象学年 | 小学校中学年〜中学生 |
内 容 | 作品同士の細部を比較して言葉にすること。それが「分析的な鑑賞」の基本です。作品を比較する幾つかのゲームを通して、作品の細部を観察し、言葉でカテゴライズし、他者に的確に伝えるテクニックを養います。![]() |
主な内容 | 1.正反対が見つかるかな ・・・様々な要素が反対に描かれた2枚の絵を比較し、どこが反対か探します 2.見つけよう似ているところ ・・・時代も国も異なる2点の作品を比較して共通点を探します 3.違う仲間をさがせ ・・・4点の作品を比較して、1点だけ別カテゴリーになる作品を探します 4.絵合わせゲーム(作品カードを使用します)・・・共通点を持ったカードを並べてゆく対戦ゲームです |
備 考 | ※ スクリーンor電子黒板が必要です。「4.絵合わせゲーム」の実施には机を人数分向かい合わせて作った大テーブルが必要です。 ※ 研修参加校には使用図版のPowerPoint原版、およびアートカードセット(6組分)とその印刷用原版をプレゼントいたします。なお1組のカードで8名程度の参加が可能です。 |
(3) アートでかるた! |
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対象学年 | 小学校低学年〜高学年 |
内 容 | 実際に手に取って細部を観察できるはがき大のアートカードを用いて、かるたに似たゲームを幾つか実施します。対戦要素があるため児童生徒の熱中度が高く、大きな効果が期待できます。 ※作品カードを使用します![]() |
主な内容 | 1.かるたゲーム ・・・美術作品のカードとそれに対応した専用の詠み札を使って「かるた」をします。高学年の場合は自分たちで詠み札を作っての対戦も可能です 2.この絵をさがせ ・・・スクリーンに表示される絵(あるいは絵の一部)と同じ絵柄のカードを取ります 3.ことばでさがせ ・・・スクリーンに表示される「言葉」にぴったりの作品カードを取ります |
備 考 | ※ 研修参加校にはアートカードセット(6組分)とその印刷用原版をプレゼントいたします。なお1組のカードで8名程度の参加が可能です。 |
(4) アートで楽しく遊ぼう |
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対象学年 | 小学校低学年〜中学年 |
内 容 | アートとの最初の出会いは楽しいものでありたい。美術作品を使った単純なルールのゲームを通して、様々な作品に出会い、身体全体を使って親しんでもらいます。![]() |
主な内容 | 1.じゃんけんゲーム ・・・美術作品(人物画)を相手にジャンケンをします 2.アートと口でジャンケンポン ・・・美術作品の登場人物の口の開き方でジャンケンをします 3.にらめっこゲーム ・・・作品を相手ににらめっこをします。見て笑ったら負け 4.まねっこ(ジェスチャー)ゲーム ・・・作品のポーズをまねっこします。中には2人で協力するものも 5.かいたのはだれ? ・・・ある作家の作品3点を手掛かりに、自画像8枚の中から作者を探します |
備 考 | ※ スクリーンor電子黒板が必要です。 ※ 研修参加校には使用図版のPowerPoint原版をプレゼントいたします。 |
申込方法 | ・研修会実施の申込は、所定の申込用紙により、郵送、FAXまたは電子メールにて随時受け付けいたします。申込用紙は下記からダウンロード可能です。
「学校を訪問しての“美術鑑賞”研修会 案内・申込書」(954KB) ・申込先:滋賀県立近代美術館 |
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問い合わせ先 | 滋賀県立近代美術館(担当:学芸課 平田健生) (5月末まで) 〒520-0807 滋賀県大津市松本1丁目2−1 滋賀県大津合同庁舎5階 Tel.077-522-2111(代)、077-522-2166(担当) (6月以降) 〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1 Tel.077-543-2110 ※県立近代美術館はただ今、再開館に備えて設備改修のための長期休館中です。 |