滋賀近美アートスポットプロジェクトVol.2《Symbiosis》


Symbiosis

 高島市安曇川町の泰山寺野周辺には、太山寺(たいさんじ)と泰山寺(たいさんじ)、2つのエリアがあります。太山寺地区は、比良山系の北限となる阿弥陀山に戦国期まで存在した太山寺を中心とした古い歴史を持つエリアです。一方、泰山寺地区は、昭和24(1949)年以降に入植者の手によって開拓された新しい歴史を持つエリアです。隣接した二つのエリアは土地と不可分な人の営みによって、その歴史と風景を築き上げてきました。

農業をなりわいとして生きる2つの地域の人々と土地の関係は、ただ互恵的な関係ではなく、共に生きていく他ない、よりシビアな共生関係を結んでいます。中世までの泰山寺野にあった赤松の原生林と根笹の茂みは、近代の血のにじむ手作業の開墾によって広大な農地へと姿を変えました。現在は過疎化の波が押し寄せながらも、今も住み続ける方に若い世代が加わり、新たな歴史と風景が作られています。

今回は太山寺と泰山寺、2つのエリアを横断しながら、土地や人、異なった歴史、そして人と人との共生関係=シンビオシスをテーマに、滋賀にゆかりのある3人の若手作家、石黒健一、井上唯、藤永覚耶の新作による展覧会を行います。

Taisanji area of Adogawacho Takashima consists of two areas, Taisanji (太山寺)*1 and Taisanji (泰山寺)*2. Taisanji (太山寺), a historic area with the Taisanji temple which existed until the Sengoku period on Mt. Amida, at the northern limit of Hira Mountain.

* 1, 2 Taisanji (太山寺) and Taisanji (泰山寺) : Two different Chinese characters with the same pronunciation.

Taisanji (泰山寺), however, is a relatively new area, cultivated by newcomers after 1949. Since then, two adjacent areas have made the history and the landscape by close relation between land and people’s activities.
The relation between land and people living by agriculture in the two areas is a mutualistic relation with inexorable force rather than a simple mutual relation. The land with primeval forest of red pine and bamboo bush to the medieval period was cultivated by newcomers with manual labor in the modern period. Today the younger generations are coming back to settle down in the area, joining the old inhabitants. Even if its population has been declining, the newcomers are now writing a new story with a new sceneries.
This exhibition present the work of three young artists, associated with Shiga, held under the theme of land and people, two different background and mutualistic relation – Symbiosis in short, by crossing two areas, Taisanji (太山寺) and Taisanji (泰山寺).

【アートスポットプロジェクト】について

滋賀県立近代美術館は、リニューアル整備に向けた長期休館に入っていますが、この休館の期間を利用し、県内様々な地域で美術館の活動を展開する試みを行っています。「アートスポットプロジェクト」はその一環として、滋賀県にゆかりある若手作家を中心に紹介するとともに、開催する地域の方と交流・協働を目指すプロジェクトです。平成30年度の第1回は、株式会社黒壁の共催のもと、黒壁スクエアで開催しました(平成30(2018)年9月22日〜10月21日)。令和元年度の第2回は高島市泰山寺野エリアで開催します。

The Museum of Modern Art Shiga has been closed for a long period of time, due to building renovation. However, various events are organised during this period to develop thei museum’s activities in other areas of Shiga Prefecture. Art Spot Project is one of the activities to promote interaction and cooperation as well as to present young artists associated with Shiga Prefecture. The first event last year was sponsored by KUROKABE Corporation and held at KUROKABE Square in Nagahama.

●ちらしダウンロード

「《Symbiosis》ちらし2面」(2MB)

 

会期 令和元年9月21日(土)〜10月20日(日)  30日間
会場 メイン会場 田中邸長屋および周辺エリア (滋賀県高島市安曇川町田中4915)

サブ会場 山里暮らし工房風結いおよび周辺エリア(滋賀県高島市安曇川町中野795-3)

開館時間 10:00—17:00
休館日 会期中無休
観覧料 無 料
主催 滋賀県立近代美術館
協力 エーゼロ株式会社、田中文志
後援 高島市、高島市教育委員会
出品作家 石黒健一 Kenichi ISHIGURO 

【略歴】

1986年神奈川県生まれ。2011年広島市立大学大学院博士前期課程修了(現代表現領域)。 京都造形芸術大学大学院グローバルゼミ在籍中。共同アトリエ「山中Suplex」(大津市)在籍。

【主な展覧会】

2019 「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」( 京都文化博物館別館 / 京都)
「Yesterday’s Tomorrow is Today」  (VBKÖ / ウィーン, オーストリア)
2017  ULTRA GLOBAL AWARD 2017「新しい泉についての錬金術-作る事と作らない事-」(ギャルリAUBE/京都)
「BankART LIFE V -観光-」(BankART Studio NYK/神奈川)
2016 「TAUTOLOGY」(VOU/京都)


《Emptiness(Light bulb)》 2017

 

井上 唯 Yui INOUE

 

【略歴】

1983年愛知県生まれ。2005年愛知教育大学 教育学部 造形文化コース織専攻卒業。2007年金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科染織コース修了。現在高島市在住。

【主な展覧会】

2018 「PCCA International Residency Project 1 : Breathe」(Points Center for Contemporary Art/中国)
「2018年の〈方丈記私記〉/ 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟)
「桃園産業藝術節/RE:ART再製造ーfrom Waste to Art」(桃園/台湾)
2017 「奥能登国際芸術祭2017」(石川)
「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017」(象の鼻テラス、象の鼻パーク/横浜)
2016 「SOKO LABO/瀬戸内国際芸術祭2016」粟島(香川)
「我們的詩/E=mc² 台日設計相對論」(文房VVG Chapter/台湾)


《海を眺めている》 2011

 

藤永覚耶  Kakuya FUJINAGA

 

【略歴】

1983年滋賀県生まれ。2006年京都嵯峨芸術大学 芸術学部造形学科版画分野卒業。2008年愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。現在大津市在住。

【主な展覧会】

2018 「Transit」(Gallery PARC / 京都)
「Transit」 (masayoshi suzuki gallery / 愛知)
2017 「時間の感触」 (masayoshi suzuki gallery / 愛知)
2016 「INTERWOVEN~編み込まれた世代~」 (名古屋市民ギャラリー矢田 / 愛知)
「THE NEXT次代を創る10人の表現者たち」 (電気文化会館5Fギャラリー / 愛知)
「滋賀県次世代文化賞受賞者展」 (滋賀県立近代美術館ギャラリー / 滋賀)
2013 「空即是色 – vanity is color – ARCH Vol.6 藤永覚耶」(愛知県美術館 展示室6ほか / 愛知)


《Transit[stone]》 2018 画像提供:Gallery PARC 撮影:麥生田兵吾

関連イベント ◉プレ・アーティストトーク
ヒトコマパルク
「滋賀近美アートスポットプロジェクトVol.2《Symbiosis》」に向けてのトーク日時:8月23日(金)19:00〜20:30
場所:Galley PARC(京都府京都市中京区烏帽子屋町502 2F)
出演:石黒健一、井上唯、藤永覚耶
聞き手:荒井保洋(滋賀県立近代美術館学芸員)
定員:40名(立ち見含む)
参加無料/事前申込不要(当日先着順受付)詳しくはGallery PARC公式HPへ◉アーティストトーク
日時:9月21日(土)14:00〜
場所:田中邸長屋、山里暮らし交房風結い
出演:石黒健一、井上唯、藤永覚耶
進行:荒井保洋(滋賀県立近代美術館学芸員)
入場無料・事前予約なし◉ワークショップ
ワークショップは全て参加無料ですが、一部事前申し込み制となります。①作家ワークショップ ※事前申込制・先着順
「家に眠る”もの”との生活を振り返る。そして交換してみる。」
講師:石黒健一(出品作家)
日時:9月23日(月/祝)14:00〜16:00
場所:山里暮らし交房風結いお申し込み・詳細はこちらへ②フードワックショップ ※事前申込制・先着順
「泰山寺を食べる 発酵料理教室」
講師:たやまさこ(発酵・料理家)
日時:10月6日(日)11:00〜13:00
場所:たいさんじ風花の丘

お申し込み・詳細はこちら→定員に達したため、募集を締め切りました。

③作家ワークショップ ※事前申込不要
「〈木の根を起こす〉ワークショップ」
講師:井上唯
日時:10月12日(土) ※時間が変更になりました
10:00〜12:00、13:00〜17:00頃

(根を起こし終わったら終了のため、終了時間が前後します。)
場所:田中邸長屋横 杉林の中

詳細はこちら

◉地域の関連イベント
10月12日(土)に会場周辺でイベントが開催されます。ぜひ、展覧会と合わせてご参加ください!

①たかしまファーマーズマーケット 10:00〜16:00
Facebook : Takashima Organic Market

「《たかしまファーマーズマーケット》ちらし2面」

②たかしま音楽室Vol.3(LIVEイベント) 11:00〜16:00
Facebook,Instagram : たかしま音楽室

「《たかしま音楽室》ちらし2面」

連絡先 滋賀県立近代美術館(平日8:30〜17:15)
〒520-0807 滋賀県大津市松本1丁目2-1 滋賀県大津合同庁舎5F
Tel:077-522-2111(代) fax:077-522-2188