

10月13日朝9時過ぎ、大津からの人、彦根からの人、38名はバスに乗り、信州へ向いました。空は青く澄み、紅葉には未だ早い様でした。名神、東名を走り、中央道に入り、飯田市付近の街道にりんご畑が見え始めて、少し懐かしくなりました。諏訪市のレストランで昼食、外は少しひんやりし、風の音色の違いを感じとりました。
2時40分、松代町にある待望の池田満寿夫美術館に到着、数ある作品の中で「天女乱舞」には惹きつけられました。彼は国際的な版画家・画家・彫刻家・陶芸作家・芥川賞作家・エッセイスト・浮世絵研究家・脚本家・映画監督など多彩な顔をもつマルチ・アーチスト(神様は何と不公平なこと!)。
5時過ぎ、渋温泉“歴史の宿 金具屋”に到着、贅をこらした趣のある純和風造りの宿でした。面白いのは、9つの外湯があり(苦労を流すの意味)渋温泉に泊まる客は、鍵を帳場より得て自由に無料で入湯できるのです。私達同室の3人は夕食後に、6番・9番に入るのが限界でした。
翌朝、くもり、8時半出発、再び車中に。中野市に入ると両側りんご畑が続き、それを眺め乍ら千曲川を横切り、やがて長野県信濃美術館・東山魁夷館に到着。
長野県信濃美術館は、昭和41年に開館され、当日開催の展覧会では民芸品からモダンデザインの作品まで多種で、私は富本憲吉作“色絵具更紗飾壷”の模様の面白さと、民芸品“蓑”科と海草で作られた祝時用外套に、興味を持ちました。東山魁夷館は、長野県信濃美術館に併設して平成2年に開館。69点の作品の中、絶筆となった“夕星”は、ある晩の夢の中の風景を描いたそうで、とても印象的でした。
日高く、徒歩約5分で善光寺に着き、小旗を持って待っていてくれた宿坊さんの案内と誘導で“常円坊”で昼食。すぐに回向袋を渡された時は、少々びっくり致しました。本堂内陣の参拝、戒壇めぐりをする時間はありませんでした。5年前、この寺を訪れているので、今回はりんご選びに夢中で店に入り、友人・自宅に送る宅急便の手続きをしていたのです。
1時15分、長野市の水野美術館に到着。ホクト社長水野正幸氏が蒐収した絵画をもとに、平成14年に開館した近代日本画の美術館です。約70点の名作が揃い、奥田元宋“秋渓淙々”のもみじが赤く燃える様に美しく、魅せられました。これを88歳の時に描いたと知り、驚嘆するばかり。その他、私の好きな中島潔の作品が6点もあり、わくわくしました。美術館の前には日本庭園があり、四季おりおり自然を愛で乍ら名画に会えるのは、幸せなひとときです。
2時45分、私たちは一路帰途に。往復910kmバスで走り、天気に恵まれ、熊にも出会わず、たくさんの感動を味わい、ほぼ予定通りの時間に、彦根・大津に着きました。ありがとうございました。
写真撮影 友の会会員 佐橋 浩