美術館講座は、美術の歴史や作品の見方、制作技法などについて、一般の方々を対象にわかりやすく解説する催しです。滋賀県立近代美術館では毎年春と秋の2回、それぞれ異なったテーマを設けて、連続講座形式で実施しています。
20世紀最後の年に開かれる今回の講座は、19世紀から20世紀への移り変わりを美術という観点から今一度考察し、今世紀初頭の美術の歴史をふりかえるものです。「世紀が変わり、(美術の)何が終り、何がはじまったのか」を考えるために、フランス美術を中心に、19世紀後半から編年的に細かく追いながら20世紀の美術を特徴づけていくことになる、いくつかの要素を拾い出していこうと思います。
第1講「好きか嫌いか印象派」では、印象派を始めたのはだれなのか、画家たちはどうやって生活していたのか、なぜいまだに人気があるのか、一番優れた印象派の画家は誰なのかなど、印象派をとりまくきまざまな謎に迫るとともに、19世紀美術の特色を明らかにします。
第2講「近代生活の光と影」平等を建前とする近代的価値観のもとでは社会の様々な矛盾や対立項が見えにくくされてきました。男と女、労働者と中産階級、都市と農村などの対立的な要素がこの時代の絵画にどう表象されて来たのかを見ていきます。
第3講「楽園への旅」では、西洋近代社会の特徴のひとつである他者を見る視線を問題とします。帝国主義の時代、西洋が西洋先進国以外の国々へ向けた視線の表われとしての「楽園」「異国」を主題にした一連の絵画をとりあげます。
第4講「ピカソとマチス」20世紀の2人の偉大な画家、ピカソとマチス。彼らについて作品のみならず、彼らをとりまく美術館や画廊などの制度、批評家やマスコミといった外部的要素を含めて考察します。
■講座スケジュール
6月4日(日) 午前10時半〜12時 第1講「好きか嫌いか印象派」
午後1時〜2時半 第2講「近代生活の光と影」
6月11日(日)午前10時半〜12時 第3講「楽園への旅」
午後1時〜2時半 第4講「ピカソとマチス」
■講 師 当館学芸員 田平麻子
■会 場 滋賀県立近代美術館 講堂
■定 員 200名
■受講料 無料
■申し込み方法
受講を希望される方は、郵便往復ハガキに住所・氏名(ふりがなも)・電話番号を明記の上、5月8日(日)(必着)までに、滋賀県立近代美術館「美術館講座」係まで申し込んで下さい。電話による申し込みは受け付けませんので、ご注意下さい。
受講決定者には締め切り終了後、折り返しその旨を通知いたします。なお受講希望者が相当多数になった場合、会場の都合などのため、やむを得ず抽選で受講者の選抜を行うことがありますので、あらかじめご了承下さい。(受け付け終了いたしました。)
■宛 先 〒520−2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740−1
滋賀県立近代美術館「美術館講座」係
■過去の美術館講座の記録 こちらをご覧下さい