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概 要 /
ボローニャ国際絵本原画展と並んで世界的に有名な絵本の祭典、ブラチスラヴァ世界絵本原画展(略称BIB)が2年に一度開催されるスロヴァキアの首都ブラチスラヴァ。そのブラチスラヴァ出身の天才的な挿絵画家で、絵本の魔術師ドゥシャン・カーライ(1948〜 )は、東欧を代表する絵本作家として世界各地で絵本を出版し、数多くのファンを魅了しています。そして近年では、夫人のカミラ・シュタンツロヴァーとともに、4年の歳月を費やして、アンデルセン童話156作のすべてに挿絵をつけるという偉業を成し遂げました。 カーライのトレードマークである繊細で微妙な色調、大きな目を見開いて彼方を見つめる登場人物たち、どこか哀愁の色を帯びた幻想的な世界は、美しくはかなげですが、つねに現実を直視する強靱な人間観察と優しいユーモア精神に裏づけられています。時に、子供や動物たちの視線から世界を見つめるカーライの絵には、見る人の心を純化し、優しい気持ちにさせる不思議な力が宿っています。その作品は、人間と自然を取り巻く世界の縮図であり、生きる喜びと悲しみ、苦悩や歓喜、怒りや愚かさ、夢と憧れと愛がぎっしりと詰まっています。 本展は、初期の代表作である『不思議の国のアリス』や『アンデルセン童話集』をはじめとする絵本原画のほか、油彩画、版画、アニメーション原画、限定挿絵本など約250点の作品により、色彩の魔術師カーライのファンタジー溢れる創作活動の全貌に迫ります。 また、カーライは母校であるブラチスラヴァ美術アカデミーの教授として多くの作家を育ててきました。本展では、カーライの教えとブラチスラヴァの絵本文化に育まれて世界的に活躍するスロヴァキアと日本の作家計9名の挿絵原画約50点を併せて紹介し、個性溢れる多彩な表現をご鑑賞いただきます。
会 期 / 2010年 4月24日(土)−6月27日(日) 開催日数:56日間
休 館 日 / 毎週月曜日(ただし5月3日(月・祝)は開館、5月6日(木)は休館)
観 覧 料 / 一 般 950円(750円) 高大生 650円(500円) 小中生 450円(350円) ( )内は前売および20名以上の団体料金
ローソンチケットLコード / 55226 ←クリックして下さい。 ローソンチケットでお買い求めの前売券は、当館総合受付(チケットカウンター)にて観覧券とお引き換え下さい。
主 催/ 滋賀県立近代美術館、京都新聞社
協 力/ ブラチスラヴァ市立美術館、偕成社、カトーレック株式会社
後 援/ スロヴァキア共和国大使館、日本国際児童図書評議会(JBBY)、滋賀県教育委員会、BBCびわ湖放送
企画協力/ 株式会社イデッフ
展覧会構成/ 第1部 ドゥシャン・カーライのすべて
第2部 カーライとブラチスラヴァが育んだ絵本文化の多様な展開
会期中の催し /
★毎日、午後1時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。
カーライは、ブラチスラヴァ世界絵本原画展(略称BIB)で有名なスロヴァキア共和国の首都ブラチスラヴァ生まれの天才的な挿絵画家で、絵本の魔術師と言われています。ブラチスラヴァ美術アカデミーで学び、卒業後まもなくBIBで「金のりんご賞」を2度続けて受賞し、若くして注目を浴びます。さらに1983年に『不思議の国のアリス』でBIBのグランプリを獲得。1988年には、40歳の若さで、それまでの全業績に対して贈られる国際アンデルセン賞画家賞を受賞。本国のみならず、スイス、ドイツ、フランス、日本などから出版された百冊以上に及ぶ絵本や装丁本の挿絵を手がけ、ヨーロッパでは押しも押されもせぬ絵本界の大御所として知られます。その一方で、画家・版画家としても優れた作品を数多く発表しています。また母校ブラチスラヴァ美術アカデミーの教授として、数多くの挿絵画家を育てています。
(図版1) ドゥシャン・カーライ 『満点をもらったおばかさん』絵本原画 1983年
(図版2) ドゥシャン・カーライ 『小さい家』絵本原画 2000年
(図版3) ドゥシャン・カーライ 『アンデルセン童話集』より「天使」挿絵原画 2001-2005年
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