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概 要 /
ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)は、絵本の制作、グラフィックやプロダクトのデザイン、絵画や彫刻、実験映像から子どものための美術教育と、多岐にわたる分野で活躍し、独創的で、夢とユーモアにあふれた作品を世に送り出した、イタリアのアーティストです。
本人の言葉を借りると、今から100年前に「ミラノの都心にはだかで到着した」ムナーリは、18歳の時に後期未来派の運動に飛び込み、やがて「役に立たない機械」を発表します。それは糸で吊られた軽やかなモビールで、かすかな空気の動きにつれて、色の組み合わせが様々に変化する動く彫刻でした。機械が賛美された時代に、何の役にもたたない「機械」を生み出したムナーリ。彼は、ごくありふれた日常生活の中に美を見いだし、軽やかで、遊び心と詩情に満ちた作品を次々に生み出し、私たちの心と生活を豊かにしてくれる魔術師でした。 たとえば5歳の息子アルベルトのために作った奇想天外なしかけ絵本。文字の書いていない「読めない本」。指を曲げたり、伸ばしたり、様々に表情を変える不思議なフォーク。色と手触りの違う3種類の紙を使って、夜の闇、早朝の草原の輝き、洞窟探検を描いた名作絵本『闇の夜に』。あるいは携帯用の折り畳み式彫刻や、ストッキングの素材をランプシェードにした照明器具、マットレス用のフォーム・ラバーで作られたお猿の「ジジ」。原稿を動かしながらコピーをして、オリジナルな作品を作ったり、スライド・マウントの中に、色々な素材をはさんで、壁に不思議な絵を映し出したりと、ムナーリの想像力はとどまるところを知りませんでした。
ムナーリの生誕100年を記念して開催される本展は、ムナーリが生涯取り組んだ「本」の仕事を軸に、その多彩な活動を総合的に紹介するもので、初版の書籍を中心に、絵本原画、絵画や彫刻、スケッチ、映像作品、プロダクトデザインなど、300点以上の作品で構成されています。子どものような旺盛な好奇心、自由で柔軟な発想、豊かな創造力、そして人間と自然にたいする暖かな眼差を感じさせるムナーリの作品は、私たちの心の中で、いつまでもきらきらと輝き続ける宝物と言えるでしょう。カラフルで、夢と驚きにあふれ、大人も子どもも夢中にさせるムナーリ・ワールドの魅力を是非お楽しみ下さい。
会 期 / 2008年5月31日(土)〜7月6日(日)
休 館 日 / 毎週月曜日
開館時間 / 午前9時30分 〜 午後5時(入場は4時30分まで)
観 覧 料 / 一般950(750)円/高大生650(500)円/小中生450(350)円 *( )内は前売および20名以上の団体料金一般(おとな)
ローソンチケットLコード / 54561 ←クリックして下さい。 ローソンチケットでお買い求めの前売券は、当館総合受付(チケットカウンター)にて観覧券とお引き換え下さい。
主 催 / 滋賀県立近代美術館、朝日新聞社
後 援 / 社団法人 日本国際児童図書評議会(JBBY) 、NHK大津放送局、滋賀県教育委員会
協 力 / イタリア文化会館、コッライーニ出版、新生紙パルプ商事
展示内容 / 書籍、絵本原画、絵画、彫刻、スケッチ、映像作品、プロダクトデザイン、知育玩具、書簡 等 約300点
関連の催し /
★毎日、午後1時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。
(図版1) ブルーノ・ムナーリ「どうぶつはいかが」(ムナーリ文庫 第6号)表紙 1945年 イタリア・ヴェローナ、モンダドーリ出版
(図版2) ブルーノ・ムナーリ「ジジ」 1952年デザイン、2001年 イタリア・カントゥ、クラック
(図版3) ブルーノ・ムナーリ「ぞうのねがい」(ムナーリ文庫 第1号)より 1945年 イタリア・ヴェローナ、モンダドーリ出版 メラーノ市立図書館蔵
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