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概 要/
高田敬輔(たかだ・けいほ。延宝2(1674)〜宝暦5(1755))は、現在の滋賀県日野町出身の、江戸中期の画家です。
高田敬輔については、名古屋の文人画家・中林竹洞(ちくとう)の著書『竹洞画譜』において「蕭伯(白)・敬甫(輔)は画体いやし」と記されているとおり、奇想の画人・曽我蕭白(そが・しょうはく)と並び称される存在であり、時には蕭白の師とも言われてきました。過去の展覧会においても、こうした認識のもとに高田敬輔は紹介されてきました。
敬輔は、狩野山楽(かのう・さんらく)・狩野山雪(さんせつ)・狩野永納(えいのう)に継ぐ、京狩野(きょうがのう)の画家、狩野永敬(えいきょう)のもとで絵を学びました。師の没後は京都の名刹・仁和寺(にんなじ)門跡に重用され、幕府のある江戸への進出もはかって中央絵師として名をあげる一方で、故郷に戻って弟子を育成しました。弟子たちの中には関東に店をもつ日野商人も含まれ、彼らがまたそれぞれの地で敬輔の画法を伝えました。下野国(現在の栃木県)の茂木(もてぎ)に店を持つ醸造業の島崎雲圃(うんぽ)、その弟子で黒羽(くろばね)藩の御用絵師となった小泉斐(こいずみ・あやる)は、その代表格と言えましょう。
本展覧会では、山雪・永敬ら京狩野の画人たちから敬輔へ、また敬輔から雲圃、斐へと続く流れを、敬輔との関連で注目される画僧・古■(こかん。■は石へんに間)や、門下の月岡雪鼎(せってい)や、曾我蕭白らの作品も交えながらたどります。近江出身の一絵師が中央で活躍し、再び地方に回帰してゆく姿を浮かび上がらせると同時に、関東とネットワークをもつ近江商人が、小泉斐や江戸文人サークルの育成に果たした役割をも明らかにしたいと思います。
なお、本展覧会は栃木県立美術館との共同企画ですが、両館の出品作品には重複しないものもあります。
会期中、作品の展示替えを行います。前期(4月23日(土)〜5月8日(日))と後期(5月10日(火)〜29日(日))では、展示作品が一部異なりますのでご注意下さい。
会 期 / 平成17年(2005年) 4月23日(土) 〜 5月29日(日) 開催日数32日間
休館日 / 毎週月曜日
開館時間 / 午前9時30分〜午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)
主 催 / 滋賀県立近代美術館/読売新聞大阪本社
観覧料 / 一 般 900円(700円)
高大生 650円(500円)
小中生 450円(350円) ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
ローソンチケットLコード/ 53943
展示構成 /
(1)京狩野派の隆盛−雪舟への憧憬
狩野山雪(かのう・さんせつ)、狩野永納(えいのう)、狩野永敬(えいきょう)など
(2)高田敬輔の画業−画風確立から伝播へ
高田敬輔(けいほ)、月岡雪鼎(せってい)、曾我蕭白(しょうはく)、島崎雲圃(うんぽ)など
(3)小泉斐の画業−異才画人のネットワーク
島崎雲圃(うんぽ)、小泉斐(あやる)、谷文晁(ぶんちょう)、高久靄■(たかく・あいがい)など(■はがんだれの中に圭)
関連の催し /
記念座談会
日 時:平成17(2005)年5月8日(日) 午後2時〜
パネラー:兵庫県立歴史博物館 主査・学芸員 五十嵐公一
日野町教育委員会町史編纂係長 日永伊久男
学習院大学大学院 山本ゆかり
静岡県立美術館主任学芸員 山下善也
栃木県立美術館主任研究員 橋本慎司
司 会:当館主任学芸員 國賀由美子
当館講堂 参加無料
日曜美術鑑賞会
日 時:平成17(2005)年5月1日(日) 午後2時〜
講 師:國賀由美子
当館講堂 参加無料
(図版1)
高田敬輔「釈迦三尊像」 1742(寛保2)・1744(寛保4)加筆
紙本墨画淡彩 1幅 大聖寺蔵
(図版2)
高田敬輔「群仙図」
紙本墨画 2曲1隻 清浄心院蔵
(図版3)
小泉斐「鮎図」
弘化2(1845)年 1幅 個人蔵
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