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概 要/
滋賀県立近代美術館では、9月6日(土)から10月13日(日)にかけて「フランスコミック・アート展」を開催いたします。日本、アメリカに勝るとも劣らないコミック大国フランスでは、コミックは「第9番目の芸術」と呼ばれ、独自の進化をとげています。この展覧会は、未だ知られざるフランスコミックの全貌とその芸術的な世界を紹介するもので、公立美術館としては初の試みとなります。
フランス語でコミックは「バンド・デシネ」略して「B.D.(ベデ)」と呼ばれます。B.D.とはデッサンの帯のことで、1コマの風刺画ではない、コマが連続した読み物のコミックをさします。B.D.と日本のマンガの大きな違いは、ストーリー重視の日本のマンガに比べ、B.D.は絵を重視することに大きく表れます。B.D.では原作者と画家が別であることが通例であり、絵はすべてが彩色され、ひとつひとつのコマが完成したイラストといえるほど、細密に描きこまれています。また大人向けの作品が多いこともBDの特徴です。作家はひとつの作品に長い時間をかけてとりくみ、「アルバム」と呼ばれる、イラスト集のようなフルカラー・ハードカバーの大型本としてコミックは出版されます。大人向けの絵本として楽しめるクオリティの高いグラフィックこそがB.D.の特徴であり、日本にはないコミック文化の形であるといえるでしょう。
この展覧会は、メビウス、エンキ・ビラルなどの日本の漫画家にも大きな影響を与えた大御所作家のみならず、従来のB.D.とはことなる表現を模索する新進気鋭の作家たち総勢15人を原画と資料で紹介、また出版文化としてのBDの歴史を示す出版資料、映像などを展示し、フランスコミックすなわちB.D.の世界の広がりを紹介します。日本のマンガにはない、新たなコミックの可能性を知ることができるでしょう。あふれるイマジネーションと華麗なグラフィックに彩られたフランスコミックの世界をぜひお楽しみください。
会 期/ 2003年(平成15年) 9月6日(土) 〜10月13日(月・祝) 32日間開催
主 催/ 滋賀県立近代美術館
後 援/ フランス大使館文化部
協 力/ 日本マンガ学会、東京日仏学院
企画協力/ I.D.F.Inc
開館時間/ 午前9時30分〜午後5時(入館は4時30分まで)
休館日/ 月曜日休館、9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)は開館、9月16日(火)は休館
会 場/ 滋賀県立近代美術館 〒520−2122 大津市瀬田南大萱町1740−1
TEL. 077(543)2111 FAX. 077(543)4220
JR琵琶湖線「瀬田駅」下車、バス「滋賀医大」行にて「文化ゾーン前」下車、徒歩5分
観覧料/ 一 般 900円(700円)
高大生 650円(500円)
小中生 450円(350円) ※( )内は前売及び20名以上の団体料金
展示内容/ 原画約200点、資料(雑誌・単行本・映像資料など)約100点
会期中の催し/
映画上映会「時の支配者」(アニメーション監督・脚本:メビウス、1982年)
9月23日(火・祝)、10月5日(日) いずれも14時から
会場:当館講堂 参加:無料
講演会
9月14日(日) 14時から
講師:小野 耕世(漫画評論家)
会場:当館講堂 参加:無料
日曜美術鑑賞会(展示品解説)
9月21日(日) 14時から
講師:田平 麻子(当館学芸員)
会場:当館講堂 参加:無料
(図版1)
ダヴィッド・ペー「ラサンシォン・ドュ・オウ・マル」
(C) David B.-l'Association 1996
(図版2)
ルイス・トロンダイム「ハエ」
(C) Seuil 1995
(図版3)
スクイテン「傾いた子ども−謎の都市」
(C) Casterman 1996
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