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概 要/
滋賀県立近代美術館では、きたる8月24日(土)から10月6日(日)にかけて「20世紀巨匠の5大連作版画展 ピカソ・シャガール・ルオー・ミロ・ダリ―愛と幻想―」を開催いたします。20世紀を代表する5人の巨匠の版画の代表作が華麗に競演する、文化の秋を彩るにふさわしい豪華なラインナップの展覧会です。
20世紀を代表する5人の画家、パブロ・ピカソ、マルク・シャガール、ジョルジュ・ルオー、ジョアン・ミロ、サルバドール・ダリ。彼らは絵画作品だけではなく、版画においても重要な作品を次々と生み出しました。20世紀の画家たちは版画独自の表現力を求め、版画制作をかつてないほど盛んにおこなうようになりました。特に連作は、幅広い技術と確かな構成力が要求されるため、画家にとっては力量が問われるものとなります。5人は版画制作に並々ならぬ関心をいだいていており、連作版画の制作にも果敢に挑み、その才能をいかんなく発揮しました。
ピカソは、「サルタンバンク」シリーズの中に青の時代特有の繊細さで哀愁にみちた旅芸人の姿を表し、この連作はピカソ初期の代表作のひとつとなりました。「ミゼレーレ」はルオーの傑作のひとつであり、モノクロの荘厳な画面の中にキリストの生涯を感動的に描いています。連作となる作品の多くは、神話や文学などのストーリーにそって展開されていますが、シャガールの「ダフニスとクロエー」、ダリの「マルドロールの歌」もそれぞれ有名な文学作品をもとに作られたものです。シャガールは田園のなかの純朴な恋人たちの物語を明るい色彩で描き、ダリはエッチング特有の神経質な線を用い、悪の化身・マルドールを変幻自在に描き出しています。ミロは、版画は民衆のための芸術であると考え、その制作に力を注ぎ、公共のための壁画制作と並んで重要な仕事と位置づけていました。今回出品される、ミロの色鮮やかな「バレアレス諸島のユビュ王」は権力をエネルギッシュに風刺した19世紀末の戯曲「ユビュ王」からイメージされています。
本展は、5人の版画連作作品の代表作・188点を一同に展示し、20世紀西洋美術のひとつの到達点を概観します。これらの連作全てを一度に、ましてやこの5人をあわせて見る機会は滅多になく、20世紀の巨匠5人の代表作品を鑑賞する貴重な機会となることでしょう。
会 期/ 平成14年8月24日(土)−10月6日(日) 開催日数:32日
開館時間/ 午前9時30分〜午後5時(入場は4時30分まで)
休館日/ 月曜日休館、ただし9月16日(月・休)、23日(月・祝)は開館、翌9月17日(火)、24日(火)は休館
主 催/ 滋賀県立近代美術館、京都新聞社
会 場/ 滋賀県立近代美術館 〒520−2122 大津市瀬田南大萱町1740−1
TEL. 077(543)2111 FAX. 077(543)4220
JR琵琶湖線「瀬田駅」下車、バス「滋賀医大」行にて「文化ゾーン前」下車、徒歩5分
観覧料/ 一 般 900円(700円)
高大生 650円(500円)
小中生 450円(350円) ※( )内は前売及び20名以上の団体料金
展示内容/ パブロ・ピカソ「サルタンバンク(旅芸人)」シリーズ 全15点
マルク・シャガール「ダフニスとクロエー」 全42点
ジョルジュ・ルオー「ミゼレーレ」シリーズ 全58点
ジョアン・ミロ「バレアレス諸島のユビュ王」 全31点
サルバドール・ダリ「マルドロールの歌」シリーズ 全42点
合計188点
関連の催し/
日曜美術鑑賞会(展示品解説)
9月22日(日) 午後1時半〜
講師:当館学芸員 田平麻子
会場:講堂 参加無料
著作権の関係から、図版は掲載しておりません。