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概 要/
「滋賀の現代作家展」は、地元滋賀県にゆかりの優れた現代作家を、日本画、工芸、現代美術など幅広いジャンルのなかから毎年選定し、作家とその作品の全貌を全国に向けて発信する、当館の独自企画による新しいシリーズ展です。
記念すべき第一回の今回は、滋賀県滋賀郡志賀町に在住の、現代造形作家・星野曉(ほしの・さとる)をとりあげます。彼の約30年にわたる活動の軌跡を紹介する、日本では初めての本格的な回顧展です。
星野曉は1945年、新潟県に生まれます。1971年に立命館大学を卒業した彼は、1974年から1980年にかけて京都在住の陶芸家・八木一夫らによって結成された、前衛的な陶芸作家のグループ「走泥社(そうでいしゃ)」の同人となります。以降、伝統的な陶芸の形式を破り、実用性のない、造形的なオブジェ作品を精力的に発表し、今日、日本の現代陶芸を代表する実力派のひとりとして国内外で高く評価されています。
1978年から《表層・深層》と題された黒陶による作品の制作を開始した彼は、一貫して土と身体の関わりを重視した触感的な黒陶作品を制作しています。その後、金網や土を組み合わせ、展示空間全体に配置する、インスタレーション的な《Temporary
Style》(=仮の姿)シリーズや、板状の黒陶から鳥や人体を連想させる像が出現する《Appeared Figure》(=出現する形象)シリーズなどを発表し、近年では、指跡などが印された黒陶の断片を壁一面に配した大作を制作しています。
今回の展覧会は、近年の大型作品を中心に、初期の代表作から初公開の新作まで、43点の作品によって構成される、大規模な回顧展となります。
素材の感触を指や手で繰り返し確認しながら思考し、作家の制作行為を作品の造形表現に直接結びつけた触感的な星野の作品は、見る者を包み込むような圧倒的な存在感を放ち、私たちを根源的な思索の旅へと導いてくれることでしょう。
会 期 / 平成14(2002)年 1月12日(土)〜2月17日(日) 開催日数:32日
開館時間 / 午前9時30分〜午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日 / 毎週月曜日(ただし1月14日(月・祝)および2月11日(月・祝)は開館し、翌日休館)
主 催 / 滋賀県立近代美術館
交 通 / JR琵琶湖線(東海道線)「瀬田駅」下車、バス「滋賀医大」方面行きにて「文化ゾーン前」バス停下車、徒歩5分
展示内容 / 土を素材にした立体作品 42点
(初期の作品/表層・深層シリーズ 9点
「Temporary Style」シリーズ他 9点
「Appeared Figure」シリーズ 24点)
ドローイング 1点 計 43点
観覧料 / 一 般 900円 (700円)
高大生 650円 (500円)
小中生 450円 (350円) ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
関連の催し /
講演会「土と身体のはざま」
日時:2002年1月20日(日) 14:00〜
講師:星野曉氏(造形作家・大阪産業大学教授)
会場:当館講堂 無料
日曜美術鑑賞会(展示品解説)
日時:2002年2月3日(日) 14:00〜
講師:当館学芸員 尾崎佐智子
会場:当館講堂 無料
パフォーマンス「泥の中から立ち上がるかたち」
日時:2002年1月27日(日) 14:00〜14:30
出演:星野曉氏
会場:当館講堂 無料
1978年 黒陶
京都国立近代美術館 蔵
(写真撮影:小西晴美)
(図版2)
「Temporary Style -Constellation- (仮の姿-星座-)」
1985年 陶、ステンレス鋼、ワイヤー
作家 蔵
(写真撮影:石原友明)
1989年 黒陶
滋賀県立陶芸の森 蔵
(写真撮影:溝縁ひろし)
1998年 黒陶
作家 蔵
(写真撮影:村上慎二)
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