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概 要 /
無形文化財とは、演劇や音楽、工芸技術などの技術で、わが国の歴史上または芸術上価値の高いものをいいます。国では無形文化財のうち、特に重要なものを重要無形文化財に指定し、同時にこれらの技術を体得している人を、保持者、または保持団体に認定しています。俗にいう「人間国宝」とは、この重要無形文化財たる「わざ」の持ち主のことなのです。この展覧会は、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)への理解を深めていただくために、当館が文化庁とともに行うものです。
滋賀県は、染織の分野で志村ふくみ(紬織)と森口華弘(友禅)、陶芸で清水卯一(鉄釉陶器)という、3人の人間国宝を生みました。当館でも開館以来、彼らの作品の収集に努めており、2001年2月24日からは清水卯一の大回顧展を開催します。もちろん今回の「日本のわざと美」展にも3人の作品は出品されますので、両展覧会は滋賀の工芸の粋に触れていただく絶好の機会となることと思います。
また国では、文化財の保存に欠くことのできない技術を「選定保存技術」として認定しています。これは有形文化財の保存・修理や、無形文化財の継承に必要な道具・素材等を作る技術を指します。具体的には漆工芸品を制作するために必要な漆刷毛や、蒔絵筆をつくる技術。染織に欠かせない日本古来の植物染料の生産技術などが、これに含まれます。華やかな作品を陰でささえるこれらの素材や道具も、確かな伝統に支えられているのです。本展覧会では選定保存技術についても理解していただくために、さまざまな道具・素材を展示し、その製造過程についてもパネルなどでくわしく解説いたします。
今回の展覧会では、現在、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、撥鏤(ばちる)、手漉き和紙等の分野で、重要無形文化財保持者に認定されている個人・団体の作品と、選定保存技術の関連資料などを展示します。
※ 染織作品は、作品保護のため展示替えを行います。
会 期 / 平成12年9月9日(土)〜10月15日(日)
休館日 / 毎週月曜日、ただし10月9日(月・祝)は開館、翌10月10日(火)は休館
主 催 / 文化庁、滋賀県教育委員会、滋賀県立近代美術館、京都新聞社
観覧料 / 一般800円 (600円) 高大生 600円 (400円) 小中生 400円 (300円)
( )内は前売及び20名以上の団体料金
展示内容 / 重要無形文化財保持者(72件、のべ132人)の作品166点
重要無形文化財保持団体(13団体)の作品21点
工程見本(2件)、選定保存技術(19件)の関連資料など
関連の催し /
講演会「わざと美 ―人間国宝の世界―」
日時:9月17日(日)13時半〜
講師:中ノ堂一信氏(京都造形芸術大学教授)
会場:当館講堂 参加無料
日曜美術鑑賞会(展示品解説)
日時:10月8日(日)13時半〜
講師:当館学芸員 田平麻子
会場:当館講堂 参加無料
製作実演(1)
日時:9月23日(土)・24日(日)
10時〜12時、13時〜16時
講師:伊勢型紙技術保存会
会場:当館エントランスロビー、参加無料
製作実演(2)
日時:9月30日(土)・10月1日(日)
10時〜12時、13時〜16時
講師:色鍋島今右衛門技術保存会
会場:当館エントランスロビー、参加無料
( )内は前売及び20名以上の団体料金
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