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企画展データベース【平成2年度】

『写真展 ヘルムート・ニュートン/ポートレート』


チラシ会 期:平成2年6月30日(土)〜8月5日(日)  32日間開催

主 催:滋賀県立近代美術館、ボン・ライン州立美術館、毎日新聞社

協 力:ルフトハンザ航空

会 場:企画展示室1・2

主 旨:
ヘルムート・ニュートン(1920〜 )はドイツに生まれ、1950年代半ばから『ヴォーグ』『プレイボーイ』など世界中の有名雑誌に挑発的なファッション写真を発表して注目を洛び、近年は有名人をモデルにしたポートレート写真の分野でも意欲的な活動を続けている写真家である。
ニュートンの作品は常に、ヨーロッパ貴族社会の気品と頽廃的な雰囲気に彩られ、官能的で豪奢な魅力と、危険な死の匂いを周囲に向けて発散している。綿密な計算と巧みな演出によって作り出された虚構の人工世界を舞台にして、ニュートンは華やかな世界に住む人々の権力欲や高慢さを活写しながら、同時に彼らが生きている世界の虚実性を鮮やかに暴露してみせる。そこにはマス・メディアが作り出した「虚構の世界で生きる人々」に対する冷ややかな愛情が込められていると同時に、現代のマス・メディア社会における「視ること」の構造が見事に視覚化されているのである。
本展はわが国におけるニュートンの初めての回顧展であり、西ドイツの首都ボンにあるライン州立美術館の所蔵作品の中から、43点のファッション写真からなる「男のいない世界」に84点のポートレートを加えた計127点の代表作によって、ニュートンの個性的な世界を紹介しようとしたものであった。なおこの展覧会は東京都庭園美術館、船橋・西武美術館、福岡県立美術館、当館を巡回した。

観覧者数: 8,116人 (一日平均 253人、一日最高 704人)

関連行事:
 ○
講演会「ヘルムート・ニュートンと現代写真」
   平成2年7月8日(日) 於:講堂
   講師:飯沢耕太郎氏(写真評論家)
 ○日曜美術鑑賞会
   平成2年7月15日(日)  於:講堂
   講師:平田健生(当館学芸員)

図録(共通版):
 280×224mm、152ページ(カラー作品図版14点、モノクロ作品図版112点)
 編集:東京都庭園美術館
 発行:ヘルムート・ニュートン展実行委員会
 内容:○論文「美と豪奢−ヘルムート・ニュートンの写真作品についての若干の考察」クラウス・ホネフ、「ヘルムート・ニュートン−そのネガティヴな官能をめぐって」高野育郎、「ヘルムート・ニュートン−1930年代のベルリン少年」清水敏男、「撮った人、撮られた人のプロフィール」ロレンツォ・メルロ ○作家略歴 ○文献目録 ○主要展覧会歴