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会 期:平成1年6月14日(水)〜7月9日(日) 23日間開催
主 催:滋賀県立近代美術館
会 場:企画展示室1・2
主 旨:
現在最も人気の高い画家の一人、デイヴィッド・ホックニーは1937年にイギリスのヨークシャー州に生まれた。街中の落書きか、子供の絵を思わせる60年頃のスタイルを始めとし、彼は一貫して具象的なイメージを追究してきた作家である。英国人でありながらカリフォルニアの陽光に魅かれるホックニーは、60年代にアメリカに渡った。そして、親しい人々や自分の好きな風物など、きわめて私的な主題を選びながら、光に満ちあふれ、冷ややかに抑制された画面を作り上げた。その日常の断片を切りとるまなざしは、鋭く、そしてホックニー独自の美意識につらぬかれたものとなっている。彼のスタイルは、70年前後のクールな自然主義の作風、そして簡潔なタッチで鮮烈な色彩が交錯する近年の作品と、めまぐるしく変化してきた。それに並行して作品の幅は広がり、ユニークな写真のコラージュやオペラの舞台美術、新しい技法によるペーパーワーク、カラーコピー機を使った版画など、次々と新たな表現に取り組んで現在に至っている。
本展は、30年余りにわたるホックニーの活動を振り返るもので、回顧展の形式としては日本で初めての試みである。出展作品の監修にはホックニーのモノグラフを著したマーコ・リヴィングストン氏があたり、1954年の習作時代から1988年にいたる89点の作品(油彩・アクリル22点、ドローイング28点、版画19点、写真20点)を展示した。なお、本展は新宿・小田急グランドギャラリー、当館、群馬県立近代美術館、船橋・西武美術館、梅田・阪急百貨店を巡回した。
観覧者数: 8,511人 (一日平均 374人、一日最高 943人)
関連行事:
○日曜美術鑑賞会
平成1年6月18日(日) 於:講堂
講師:安田篤生(当館学芸員)
図録(共通版):
270×240mm、144ページ(カラー作品図版64点、モノクロ作品図版26点)
監修:桑原住雄
編集・制作・発行:(株)アート・ライフ
内容:○エッセイ「デイヴィッド・ホックニー:芸術と人生という言葉を明らかにする人」マーコ・リヴィングストン、「ホックニーの愛の語法」桑原住雄、「写真家としてのホックニー」飯沢耕太郎 ○作品解説(マーコ・リヴィングストン) ○年譜(マーコ・リヴィングストン編) ○参考文献抄(マーコ・リヴィングストン、安田篤生編)