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会 期:平成1年2月18日(土)〜3月26日(日) 31日間開催
主 催:滋賀県立近代美術館、京都新聞社
会 場:企画展示室1・2
主 旨:
風光明媚な近江は、古くから画人たちに格好の画題を提供する土地であった。江戸後期、18世紀半ば頃に、新しい絵を描くことをめざす気運が起こったおりには、世の中が落ち着いて社会的規制が緩やかになったことともあいまって、画人たちの往来も盛んになる。この気運を代表する画家、円山応挙、岸駒、曽我蕭白らは、いずれも近江を訪れ、当地に作品を遺している。また幕末から明治にかけては、維新動乱による喧騒の京を逃れて湖国で生気を養った画人がおり、明治に入り世が落ち着いて以降も、西洋画法をいかに日本画に導入するかで苦悩する近代画人たちが、写生や、寺社・商家の襖の揮毫など、目的は様々ながら本県に滞在し、苦悩とともに貯えた力量を今に示している。
京都画壇の画人たちと近江のこのような関わりに、画家の後援者と称すべき、芸術上の理解者が果たした役割は大きい。彼らは画人たちをうけ入れ、親交を深め、金銭面のみならず、制作活動を支える理念にも、大いなる奨励と保護を与えたのである。本展の作品群は、当時の近江の人々が画人ひとりのみならず、近代日本画黎明期に与えた影響の大きさを物語っている。
本展では、このような芸術上の後援者の存在に着目しながら、近江に生を享け明治の京都画壇で活躍した画人たちの作品も併せ、52件の絵画作品を展示・公開し、近代初期の京都画壇に本県が果たした役割を展望した。
観覧者数: 7,895人 (一日平均 256人、一日最高 839人)
関連行事:
○講演会「京・近江における画人の交流」
平成1年3月19日(日) 於:講堂
講師:石丸正運(当館学芸課長)
○日曜美術鑑賞会
平成1年3月12日(日) 於:講堂
講師:岩田由美子(当館学芸員)
図録:
240×250mm、l15ページ(カラー作品図版11点、モノクロ作品図版122点、挿図等資料82点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館・京都新聞社
内容:○論文「湖国滋賀と京都画壇一京滋における画人の往来」石丸正運 ○作品解説(石丸正運・高梨純次・岩田由美子) ○略年譜(岩田由美子編) ○主要参考文献(岩田由美子編)