会 期:昭和59年8月26日(日)
〜 10月7日(日) 37日間開催
主 催:滋賀県立近代美術館
会 場:企画展示室1・2、ギャラリー、エントランスロビー、中庭
主 旨:
20世紀西洋彫刻の流れを、オーギュスト・ロダンからクリストにいたる28人の作家の80点の作品で、通史的に展望しようとするもので、おそらく日本でははじめての試みといえる。この展覧会は、出品作家のひとりであるカール・アンドレの分類にしたがって、便宜的に次の3つのカテゴリーから成り立っている。すなわち、自らの造形言語としての〈かたち〉を追究した「かたちとしての彫刻」、〈開かれた空間〉をめざした「構造としての彫刻」、〈環境〉との関わりを重視した「場としての彫刻」の3つである。さらにこの3つに、ものから新しい意味をひきだした「オブジェ」をつけ加え、計4つのカテゴリーによって構成された。20世紀の西洋彫刻は、絵画以上に激しく揺れ動き、さまざまな傾向を吸収しながらその表現領域を広げてきたが、その変遷の軌跡を探ってみようとするものであった。
観覧者数: 13,983人 (一日平均 378人、一日最高 1071人)
関連行事:
○パネル・ディスカッション「現代彫刻の可能性」
昭和59年8月26日(日) 於:講堂
パネリスト:J・ティンデリー(造形家)、東野芳明(美術評論家)、篠田守男(造形家)
○講演会「構成主義の美術について」
昭和59年9月9日(日) 於:講堂
講師:宮島久雄(国立国際美術館主任研究官)
○講演会「20世紀彫刻の展望」
昭和59年9月23日(日) 於:講堂
講師:乾 由明(京都大学教授、当館顧問)
○展覧会解説
昭和59年9月16日(日)、9月30日(日) 於:教養室
講師:尾野正晴・中村隆夫
図 録:
270×210mm 228ページ(カラー作品図版30点、モノクロ作品図版50点、モノクロポートレイト、参考図版等190点)
編集・発行 滋賀県立近代美術館
内容:○論文:アルパート・エルセン「近代彫刻とは何か」(尾野正晴訳)、乾由明「物体と関係−20世紀彫刻の源流」、尾野正晴「デイヴィド・スミスの彩色彫刻について」 ○作家解説:尾野正晴、小林昌夫、中村隆夫 ○20世紀西洋彫刻に関する参考文献:尾野正晴編