特別展 岸 竹堂 -近代京都画壇の夜明け-

1987年4月18日1987年5月17日
岸竹堂(きし・ちくどう。1826-1897)は、彦根に生まれ、地元の画家・中島安泰に絵を学び、のちに京都で狩野永岳・岸連山に師事、連山の婿養子として岸家を相承する。朝廷や宮家に関わる仕事に携わり、明治維新後の困窮期には、友禅の下絵など工芸界と関わりをもちながら、博覧会や絵画共進会で活躍、その 審査員や京都府画学校教授となり、明治29年(1896)には帝室技芸員に任命される。
その作風は、当時の京都画派の伝統を踏まえながら、洋画における写実の感性をとり入れたものとなり、近代京都画壇の基礎を築いた一人と言えよう。今回の特別展では、その代表作49点と、染織品や下絵写生などの諸資料を展示・公開した。
主  催 滋賀県立近代美術館、京都新聞社
後  援 彦根市、彦根市教育委員会
協  賛 株式会社 しがきん経済文化センター
会  場 企画展示室1・2、常設展示室1(一部)
観覧者数 10,008人 (一日平均 385人、一日最高 1,194人)
関連行事 ○講演会 「岸竹堂について(特にその下絵を中心として)」
昭和62年5月5日(火)  於:講堂
講師:大橋乗保(京都工芸繊維大学教授)
○日曜美術鑑賞会 「岸竹堂の作品」
昭和62年5月10日(日)  於:講堂
講師:高梨純次(当館学芸員)
図  録 240×250mm、141ページ(カラー作品図版85点、モノクロ作品図版68点、挿図等資料71点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館、京都新聞社
内容:○論文:「岸竹堂の画業」 大橋乗保
○作品解説:石丸正運、高梨純次
○岸竹堂略年譜:高梨純次、岡村さわ子編
○主要参考文献:岡村さわ子編
新聞関連記事 京都新聞 昭和62年4月17日(朝刊)  「岸竹堂の人と芸術」 大橋乗保
昭和62年4月24日~30日(夕刊)  「近代京都画壇の魁」 太田垣實
昭和62年4月25日(朝刊)  展評 F
昭和62年5月6日~8日(夕刊)  「竹堂つれづれ」 石丸正運、塩川京子、内山武夫
読売新聞 昭和62年4月18日(朝刊)  「岸竹堂 -近代京都画壇の夜明け展」 高梨純次
番号 作  品  名 員 数 法量(縦×横mm) 品  質 制  作  年 所     蔵
1 秋景図 4面

(各)177.1×88.8

紙本墨画 1947(弘化4) 京都市(二条城)
2 花卉(キ)鳥禽図 1幅 113.0× 42.0 絹本著色 1853(嘉永6) 本館
3 狸図 143.0× 69.6 絹本墨画淡彩 1860(万延1)
4 仁田四郎図 1面 92.0×127.0 板著色 1861(文久1) 春日神社
5 龍虎図 4面 (各)190.5×180.5 紙本墨画 1862(文久2) 天寧寺
6 随身騎馬図 (各)169.1× 92.4 紙本墨画淡彩 1866(慶応2)
7 宇治川先陣図 2曲1隻 156.3×175.0
8 世代肖像 1幅 92.5× 56.0 絹本墨画 1868(慶応4) 天寧寺
9 梵城泰仙禅師像 138.5× 77.3 絹本著色
10 虎図 8面 (各)177.0×115.5 紙本墨画 1869〜70(明治2〜3) 玉田寺
11 牛図 (各)177.0× 85.5
12 近江八景図 1幅 130.7× 50.8 絹本著色 1871(明治4) 本館
13 源頼朝像 103.5× 40.3 絹本墨画 京都府立総合資料館
14 大津・唐崎図 8曲1双 (各)158.0×422.0 紙本墨画淡彩 1876(明治9)頃
15 松に熊図 1幅 180.8× 96.8 紙本墨画 1880(明治13) 京都府立総合資料館
16 龍虎図 2幅 (各)121.0×189.0 絹本墨画 1881(明治14) 本隆寺
17 谷川に熊図 6面 (各)180.0× 93.0 紙本墨画 1883(明治16) 宮内庁(京都御所)
18 堅田真景(ケイ) 1幅 121.9× 32.5 絹本著色 本館
19 虎図 1幅 128.4×133.5 紙本墨画 本法寺
20 群虫図 1面 36.0×131.0 紙本著色 本隆寺
21 嵐山図 2幅 (各)137.1× 61.7 紙本墨画
22 臨川春輿図 1幅 124.8× 49.0 絹本著色
23 四季之月図 4幅 (各)139.2× 48.5
24 月に小禽図 1幅 123.3× 49.4 絹本墨画淡彩
25 富士図 6曲1双 (各)154.0×360.0 紙本墨画
26 柳桜之図 1幅 129.7× 44.2 絹本著色 富山市郷土博物舘
27 紅葉小禽図 135.0× 57.5 本館
28 十六羅漢図 171.5× 83.0
29 虎図 118.8× 65.3 絹本墨画淡彩 本館
30 159.3× 71.6 絹本著色 1891(明治24)
31 161.8× 71.5 1893(明治26) 東京国立博物館
32 渓流群猿図 132.0× 50.5 富山市郷土博物館
33 隻履大士図 113.5× 40.5 絹本墨画 1894(明治27)
34 花鳥図 2面 (各)257.0×194.0 金地著色 1895(明治28) 東本願寺
35 牛馬図 8曲1双 (各)163.0×480.0 絹本墨画淡彩
36 猛虎図 2曲2双 (各)172.0×230.0 紙本著色 本館
37 月下猫児図 1幅 159.0× 76.5 絹本著色 1896(明治29)
38 月下吼狼図 131.2× 51.2 本館
39 月下狸図 106.5× 50.0
40 虎図 1面 138.5× 69.5 富山市郷土博物館
41 川柳に鴨図 1幅 111.2× 50.0 奈良県立美術館
42 月薄虫・梅鳥図 2幅 (各)160.6× 64.2 東京国立博物館
43 糸桜小禽図 1幅 102.0× 41.5 京都府立総合資料館
44 柳に蛍図 117.1× 50.0
45 春秋瀑布図 2幅 (各)123.0× 65.0 足立美術館
46 少女図 1面 89.9× 50.8 奈良県立美術館
47 松に小禽・梅に小禽図 4面 (各)165.0×91.0 紙本墨画淡彩 1897(明治30) 富山市郷土博物館
48 円山吐月之図 1幅 131.0× 50.4 絹本墨画淡彩 天寧寺
49 鉄拐蝦蟆仙人図 2幅 (各)163.4× 78.4 絹本著色 1888(明治21) 本館
50 梅鴨図 1面 54.3× 60.0 刺繍 1890(明治23) 高島屋史料館
51 老松驚虎図 1幅 205.0×123.0 刺繍
52 旭陽桐花鳳凰図 219.0×121.5 友禅
53 旭陽桐花鳳凰図下絵 1幅 196.5× 87.0 紙本著色
54 桜写生画巻 1巻 (各)26.5× 34.7
55 写生帖 1冊 (各)23.5×33.4
56 下絵・写生等資料 1括
57 岸竹堂肖像 1幅 101.4×40.0 絹本著色