画家泉茂の写真展 ニューヨーク60年代 -街はキャンパスだったあの頃-

2006年5月27日2006年6月25日
泉茂(1922-1995)は大阪市に生まれ、大阪市立工芸学校(現在の大阪市立工芸高等学校)を卒業した後、版画家を志した。戦後はデモクラート美術家協会の結成に参加し、画家としての活動を広げながら、版画制作にも手を広げ、ユーモアを秘めた叙情的な作風で国際的に高い評価を得た。
泉茂は1959年から1962年までニューヨークに滞在し、制作活動を行った。それはシュールレアリスムの影響を受けた叙情的な画風から抽象的で緻密な作品制作に移る契機となった重要な時期に当たるが、この滞米中、泉茂は題材を求めてニューヨークで何千枚にも及ぶ写真を撮影した。1960年代のニューヨークを画家の目でとらえた写真を紹介した本展は、泉茂の知られざる一面に光を当てるとともに、ニューヨーク60年代の熱気と写真表現の根源的な面白さを伝える企画であった。また写真作品とともに、絵画や版画作品の代表作も展示し、泉茂の作風の変遷と写真との関連を幅広く紹介した。
主  催 滋賀県立近代美術館
後  援 滋賀県教育委員会
会  場 企画展示室1・2
関連行事 ○日曜美術鑑賞会
日時:平成18年6月4日(日)  於:講堂
解説:田平麻子(当館学芸員)
○親子でたいけんびじゅつかん 「はじめてのピンホールカメラ」
日時:平成18年5月27日(土)  於:教養室
図  録 148×210mm、32ページ(カラー図版72点、モノクロ図版6点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館
内容:○「泉茂の写真-版画-タブロー」 高橋亨、
「泉茂がニューヨークのマンハッタンと、コニーアイランドに魅せられて。」 泉照子、
「欧米生活の印象」 泉茂 ○絵画・版画作品出品リスト ○略年譜
新聞関連記事 読売新聞 平成18年6月15日(夕刊)   「『庶民』の温かい視線注ぐ」 木村未来
毎日新聞 平成18年6月16日(夕刊)   「繁栄の熱気に潜む孤独」 田原由起雄
No. 作品名 制作年 材質・技法 サイズ(cm) 所蔵
1 1951 油彩・カンヴァス 40.8×31.8
2 左巻きの時計 1953 水彩、インク、紙 48.0×32.0
3 のろわれた者(異邦人) 1954 エッチング、アクアチント、紙 16.6×8.7 和歌山県立近代美術館
4 とり 1954 エッチング、アクアチント、紙 36.4×29.7
5 逃げたスペード 1955 エッチング、紙 18.0×13.7
6 ゲームの瞳 1955 エッチング、アクアチント、紙 11.1×21.0 和歌山県立近代美術館
7 1955 油彩・カンヴァス 60.5×72.5 和歌山県立近代美術館
8 なまけもの 1956 リトグラフ、紙 35.0×25.5 和歌山県立近代美術館
9 インディアン 1956 リトグラフ、紙 48.8×39.0 和歌山県立近代美術館
10 マダム・インディアン 1956 リトグラフ、紙 53.1×42.0 和歌山県立近代美術館
11 月の中の鳥 1956 リトグラフ、紙 53.0×40.5
12 しゃも 1957 油彩・カンヴァス 65.2×48.5 和歌山県立近代美術館寄託
13 ピーコック 1959 リトグラフ、紙 39.0×53.5
14 叩く 1960 エッチング、アクアチント、紙 37.5×45.2 和歌山県立近代美術館
15 ピーコック 1960 リトグラフ、紙 32.8×43.3
16 作品 1960 油彩・カンヴァス 106.2×91.0
17 [頌ピーコック] 1961 油彩・カンヴァス 195.7×147.2
18 Work/頌ピーコック 1961 油彩・カンヴァス 144.4×193.0
19 CF8035 1964 油彩・カンヴァス 111.5×144.5
20 Painting(DF1005) 1965 油彩・カンヴァス 162.0×130.0 和歌山県立近代美術館寄託
21 FS2008 1967 油彩・カンヴァス 154.0×249.5 和歌山県立近代美術館寄託
22 割れる三角 1983 油彩・カンヴァス 259.0×194.0
23 雲形 1994 アクリル絵画、カンヴァス 181.8×452.0