修理工房見学会 参加者募集のお知らせ

お申し込みの受付は終了いたしました

湖国滋賀を代表する絵師のひとりに、現在の草津市下笠出身の横井金谷(1761〜1832)がいます。金谷は、大坂、江戸、京都、名古屋と各地を転々と放浪する中で、あるときは謹厳な僧侶として生活に苦しむ人々を救済し、あるときは破戒僧として悪所に通い、あるときは山伏として大峰入りし、またあるときは絵師として筆を執りました。金谷は名古屋で彦根出身の張月樵(1772〜1832)に絵を学んだほか、特に与謝蕪村に私淑したため「近江蕪村」とも呼ばれています。

 

滋賀県立近代美術館は平成27年度に横井金谷筆「洛東春興図」の寄贈を受けましたが、作品の状態が悪く、これまで展示公開することが困難な状況でした。この度、年度末の展覧会に向けて本作品を修理することが叶いましたので、修理工房に協力いただき、修理途中の作品を皆さまにご覧いただく機会を設けました。工房では修理に携わった表具師から、修理状況の解説もお聞きいただけます。

 

横井金谷「洛東春興図」の修理と工房見学を通じて、文化財修理の現場を間近にご覧いただくことで、次の世代に文化財を伝えていくための技やその重要性に触れるとともに、文化財を身近なものに感じていただければ幸いです。

横井金谷「洛東春興図」滋賀県立近代美術館蔵【修理前】
日時・集合場所 平成30年(2018)8月25日(土) 10:00〜11:00

集合場所 京都市営地下鉄烏丸線「国際会館駅」改札口

集合時間 9:30

※お車でお越しの場合は駅前の駐車場(有料)をご利用ください。
※国際会館駅から修理工房まで約15分かけて徒歩で移動します。あらかじめご了承ください。

修理工房 株式会社 陽光堂
参加費 無料(要事前申し込み)
定員 20名
申込方法 ※往復はがきと、しがネット受付サービスのみ。E-mail、電話などでは受付いたしません。
※個人情報は取扱に注意し、本見学会の連絡に限って使用します。【往復はがき】(1)参加希望者の氏名(1枚につき2名まで)(2)ふりがな(3)住所(2名の場合は代表者のもの)(4)当日の連絡先(携帯番号など)を明記の上、下記までお申し込みください。宛先:〒520-0807 滋賀県大津市松本1−2−1 滋賀県大津合同庁舎5階
滋賀県立近代美術館「修理工房見学会」係

 

【しがネット受付サービス】

こちらからアクセスしていただけます。

申込締切 8月16日(木)必着

※締切後に当落のご連絡をいたします。なお申込みが多数の場合はやむを得ず抽選で参加者の決定を行います。あらかじめご了承ください。

横井金谷について 横井金谷 1761(宝暦11)年〜1832(天保3)

横井金谷は、与謝蕪村に直接師事することはなかったものの、蕪村に私淑し奔放な山水画などを多く残したため「近江蕪村」とも呼ばれています。宝暦11年(1761)に栗太郡笠縫村(現在の草津市下笠町)に生まれ、9歳の時に大阪天満北野にあった母方の叔父の寺である宗金寺の小僧となります。その後、江戸の増上寺の寮に入って修行し、21歳の時に京都北野にあった金谷山極楽寺の住職となりました。金谷という号はこの極楽寺の住職になったのを機に、山号に因んで付けたものです。文化元年(1804)に京都醍醐寺三宝院門主の大峰入りがあり、それまで浄土宗の僧として半僧半俗の生活を送っていた金谷は、山伏となって門主に従い、入峰行列の先頭で大きな斧を持つ斧役として峰入りをすることとなりました。またこれにより金谷は紫衣と法印号を得ます。19世紀初頭から約20年は名古屋を起点に日本各地を旅していたようですが、文政7年(1824)に比叡山の麓、坂本に庵を結び、生涯を閉じるまで暮らしました。

洛東春興図について 愛知県の個人の方から、金谷の出身地である滋賀の美術館で保管・公開をしてほしいとの意向から当館にご寄贈いただいた作品です。

画面の右上に「洛東春興/金峰熊野駈祓供奉/斧行者金谷写于時/辛未暮冬」と書いてあることから、文化8年(1811)の冬に描かれたことがわかる作品です。「洛東春興」とあることから、描かれた場所は京都の東山界隈と考えられます。様々に行き交う人々の様子が生き生きと描かれた優品です。文化8年ごろ、金谷は江戸から関西への旅の途中で東海地方にも立ち寄っており、本作もそのような道行きの中で描かれた作品と考えられます。

お問い合わせ 滋賀県立近代美術館 〒520-0807大津市松本1丁目2-1 滋賀県大津合同庁舎5F

Tel.077-522-2111(代) Fax:077-522-2188 (平日8:30~17:15)

担当:学芸員 大原由佳子、主任学芸員 山口真有香